「お母さん、あのミセスが選ぶBOOK大賞どこいっちゃったんですかね?」「あの春の日、日比谷から二重橋前に行く途中の東京會舘で行われたあのイベントですよ。」
そうそう、この前、神奈川テレビで放映していた「人間の証明」を今さらながら初めて観ました。なるほどー、あーゆー映画だったのか…と別の意味で興味深い作品でした。それについてはまたそのうち書きたいですが…
さて、昨年、サンケイリビング新聞企画
第2回「ミセスが選ぶBOOK大賞」の選考委員をさせていただきましたが…
あの企画どうやら今年度はポシャってしまったようで残念(^^;)
去年”ベストセラーの予感”部門で金賞を受賞したのが上野千鶴子の「
おひとりさまの老後」でした。
そして昨日、なんとなく本屋をぷらぷらしていたらその本の隣に、似た装丁で「
おひとりさまの「法律」」という本があるではございませんか。
平積みで、結構売れてる…
おひとりさまになってしまったあなた、
おひとりさまになりたいあなた、
ずぅーっとおひとりさまのあなた、
法律は武器にも凶器にもなる法律をつよーい味方につけて、老後も死後ものりきろう! 上野千鶴子東京大学大学院教授
という帯に魅せられてつい買ってしまいました。
だってこれって
私が近頃感じてたことと全く同じだったんだもーん!
今回の作者は上野千鶴子ではなくノンフィクションライターの中澤まゆみ。
映画の「赤ひげ」先生も”病気は無知と貧困からくる”と言ってたけれど、行政サービスや法律を知ってるのと知らないのとでは「天国と地獄」ほどの差があるかも。
民生委員をしていた母もよく「申請すれば受けられる行政のサービスを知らない人が多すぎる」と言ってました。
調べれば自分の味方になってくれるシステムがあっても知らないことでスルーしちゃってることってありますよね。
この本も結局「おひとりさまの老後は金次第」ということでありますが、その大切なお金を手にするかしないかは大きな問題です。
たいがいのお金は面倒くさい申請(これがホント私は苦手!)をしないと手に入らないようになっています。
そしてその申請も2年以内とか期限が決まってるのねー。
たとえば、突然夫が亡くなったとき、かけている生命保険以外に、加入している健康保険からも”申請すれば”「葬祭費」や「死亡一時金」というのが出るんだって。
葬儀の領収書が必要で申請期限2年。
へー、そうなんだ。知らなかった…父が亡くなったとき母は知っていたのだろうか?
色々なことに忙殺されてそれどころではなかったような気がする…
そして一昨年話題になった離婚しての年金分割。
この請求は離婚した翌日から2年の期限内じゃないと受け付けてもらえないらしい。
さらに財産分与、最近は夫婦間の収入の差に関係なく原則平等となっているので2分の1は請求できるとのこと。
もう何もいらないから早く別れたい!と思っても、「おひとりさま」は何かと物入り。ここは1つ冷静に対処しましょーとのことです。
でも実際、年金分割制度が始まる2007年から離婚が急増すると思われていたけれど、意外や意外、実際はその逆で減少傾向にあるんだって。
「年金半分取られたらたまらない!」という夫と「この不景気、離婚しても仕事がない」という妻との思惑がからんでいる模様(笑)
それから病気になって助からないとしたら「痛いのと延命治療はいや」と誰もが思うことでありますが、これも「リヴィング・ウイル」(生前遺言)を公式に作成し家族に預けておけば、自分が突然倒れて意識不明になったときも「本人の意思ですから」との証明になるんだって。
それがないといくら家族が”本人の意思ですから”と口頭でお願いしても、チューブぐるぐるまきになっちゃうのね…
自分で手続きすれば3万ほどらしいですが(弁護士に頼むともっと)、この手続き、去年の4月にスタートした後期高齢者医療制度では75歳以上対象で診療報酬が算定されるようになったとのこと。
やっぱり3万は高いから、成人全般対象にリヴィング・ウイルが診療代くらいで作れるようにしてほしいですよね~。
その他、何かトラブルに巻き込まれたときの相談窓口の紹介などいろいろあって大変勉強になりました。
老いと死は誰にでも必ず訪れるもの。
いつ何が起きてもおかしくない年齢になった今となっては貯金は無理だけど(^^;)老後に向けてある程度の知識は蓄えておきたいと思います。
一応死ぬまで手元に置いておこうかな、この本は(^^;)
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