
人が亡くなったとき、その体を清め死に装束に着替えさせ化粧を施し棺に納める納棺師という仕事を初めて知った。
日本の美意識ここにあり、というほどのモックンの佇まい、納棺師としての所作がまことに美しい。
彼がシブガキ隊でまだ活躍の頃、その端正な美男子ぶりもさることながらザ・ベストテンで書道7段だかなんだか天文学的数字の有段者で見事な達筆ぶりを披露し一瞬にして「好き♪」と思ったのを思い出した。
そして結婚したのがわかりやすい、いわゆるモデル系美人ではなく、きききりんの娘のややこさんであったというのもまた惚れた。
そんな日本男児モックンなので山形ののどかな日本の原風景にもしっくりと馴染み、ベテラン山崎務や余貴美子、吉行和子、笹野高史、山田辰夫、杉本哲太が抑えた味のある演技でサポート。
もーそれはそれはパーフェクトな人選だった。
と言いたいところだが、モックン妻役の広末涼子、これがいただけない。
だいたい日本の男達はどうしてどいつもこいつもドラマや映画や舞台で広末を使うのだろー。
これは私的芸能界七不思議の1つである。
確かに彼女の風貌は南アルプス天然水♪というかんじであっさりと清々しく美しい。
彼女の10センチほどのフィギュアが秋葉原で30万で売られていたって驚かない。
安達裕美のお母さんのように大枚はたいて全身整形するなら
「広末涼子でお願いします」と言いたいところだ。
しかし、しかしである。あの喉の奥を押しつぶしたような舌ったらずの赤ちゃん喋りが彼女の口元から発せられた途端、私は「うわ~やめてけれ!」となってしまうのである。
この作品にあの喋りはあまりにもKYなのであった。
残念である。広末の声だけアフレコにしてくれればよかったのに。
それこそ
コニコさんが言ったように、東京タワーで自然体の素晴らしい演技を見せたモックンの奥さん、ややこさんが適任だったのにと思う。
あとこの映画でKYだったのはモックンの鍛え上げられた大胸筋かな(笑)
チェリストにも納棺師にもあのモリモリもっくんの大胸筋は不必要のような気が…。
でも、映画用に、鍛えた体を鍛えてない体にするってのは難しいんでしょうね。
ラストシーンは号泣。
峰岸徹はあの作品が遺作となったんだもんね。
良い映画に出られて良かったですね。合掌。