奇妙な印象を残して好みだった「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と同じ監督の映画となぜか勘違いして借りてくる。
まったくの勘違いだったのだけど、これがひじょーに面白かった。
変なタイトルでしょ。イカとクジラなんて(笑)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2007-06-20)
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苦笑が止まない面白さがちらほらと続く

マッケンローは偉大である。

「その」イカと「その」クジラ

傷ついたカスガイ

苦笑ばかりさせられた
なにかなーと思っていたら、これはニューヨーク自然史博物館に展示されている世界最大のイカ、ダイオウイカとそれを餌とするマッコウクジラの対決フィギュアからとったものみたい。
これを小さい頃お母さんと見に行ってとても怖かった、と息子が語る思い出話からタイトルがきている。
なぜかわからないけど(^^;)
ブルックリンの閑静な住宅街に住む、売れない作家のお父さんと売れてる作家のお母さんを持つ二人の息子。
浮気なお母さんは息子の友達のお父さんや、息子のテニスのコーチとできちゃったりしてる。
で、離婚。
夫婦二人は等分に子供たちの面倒を見ようということになり、公園のあっち側とこっち側に住むお父さんとお母さんの家を行ったり来たりする息子たちの生活が始まる。
夫婦の間のことは大人の目線で描かれることが多く、親が離婚することによる子供の心の揺れについては触れられてないことが多い。
アメリカでも離婚は珍しいことでも何ともなく日常茶飯事のようなところもあるので、子供たちもそういう大人の現実を淡々と受け止めているのだろうと思っていた。
でもこの映画は違った。
とても深く傷つき、親を責める。
もし私が子供のころ親が離婚したらきっとこんな風に感じるに違いない感情の機微がとても丁寧に綴られていて映画というよりもまるで一遍の小説を読んでいる気になってくる。
しかし、恋する親は親という立場を忘れてしまうんだね。
子供のことより「大人の生活」に優先順位を置いてるところが「ありえねー!」と思ったりもする。
お母さんは自分のラブアフェアーを息子に平気で語ったりするのだもの。こりゃ誰でもグレルわ!
小学生の次男役の演技が素晴らしい!
私はこの男の子にとても共感して彼と一緒に泣いたりしていた。どうしてこんなに上手なの?と思ったら、ケヴィン・クラインとフィーヴィー・ケイツ(懐かしい!)の子供だって。
そして「ピアノ・レッスン」の天才子役、アンナ・パキンちゃんも立派な大人になって登場。
ユニークな家族の物語。
噛めば噛むほど味がでるスルメのような映画でした。