遠い昔、学生時代の話。
その日、私はゼミのレポートのせいで柄にもなく広尾図書館にいました。資料を集め終わって有栖川公園のベンチに座り友達と待ち合わせしていたので有島武郎の本を読んでいたら一人のおばあさんが私の隣に座りました。
そして「あら、有島武郎読んでるの?」と気さくに話しかけてきました。
いかにも広尾のマダムという感じの品のあるおしゃれなおばあさんでした。
そして「有島ねえ~…」とちょっと不服そうに呟いたあと、「わたくし、与謝野と申します。」ときっぱり堂々と自己紹介なさったのです。
与謝野といえば与謝野晶子、ってことはもちろん知っていましたが、こんなとき一介の遊んでばかりの女子大生がどう受け答えできましょう。(ま、今でもできないけど^^;)
私も対等に自己紹介しなかったのがせめてもの救いです。
咄嗟のことに「は~そうですか…」と間の抜けた相槌を打っただけでしたので、与謝野さんも「まだわからんか!」という感じで
「有島家はね、ま~与謝野家ほどではないのよ」的なお話をひとしきりされ(ほとんど忘れてしまいましたが)
「しっかりお勉強なさってね」とにこやかに立ち去ってゆきました。
帰ってから母にそのことを話したら
「ま~っ!その人はきっと与謝野馨のお母さんよ!なんで気の利いたリアクションができないの!この馬鹿娘が!」という感じで怒られました。
さらに「与謝野馨って誰?」と聞いてますます母にあきれられたのを覚えています。そのとき与謝野馨が政治家ってことを知りました。
その与謝野馨さん、内閣官房長官就任ですね。
おめでとうございます。
HPの
与謝野家の人々を見てみましたが、う~ん、あの日、私の隣に座った方はやっぱりお母様の道子さんのような気がします。
とっても美人でしたもの。
もうお亡くなりになっているんですね。
お母様もきっと天国でお喜びのことでしょう。
今後のご活躍をお祈り申し上げます。